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乱鴉の饗宴のネタバレと感想!ファンタジーらしくなくてヤバイ

今日は、乱鴉の饗宴というファンタジー小説のネタバレと感想を紹介していこうと思います!

あらすじ

7つの国が権力争いをしており、手に入れると覇権を握ることが出来る鉄の玉座というものがある。

それをめぐって各地の王や聖職者、軍人、魔術師などが、戦うという話。

ロード・オブ・ザ・リングや、ハリーポッター、その他のファンタジーとはすこし系統が違い、バイオレンス、性、また、包み隠さないリアルな中世世界や王族が出てくる。

キャラクターの描かれ方がリアルで、魅力的。多数のキャラクターが、登場しては死ぬ。

ドラマ ゲーム・オブ・スローンズの原作。

感想

私は、今までジョージ・R・R・マーティンの作品、特に彼の前作は全くといっていいほど知らなかったが、非常に面白かった。また、度肝を抜かれた。

なぜそんなに驚いたかというと、私の中のイメージでは、ファンタジーはこうだろうという固定観念のようなものがあったからだ。

[アドセンス]

ファンタジーというのは、非現実的という意味だから、私は初めてこの小説をよむときに、どうせ魔法と宝石と龍と、王子と姫と勇者とグレムリンみたいなモンスターが出てくる予定調和な話なんだろ? と思っていた。

私はけっしてファンタジー作品が嫌いではなく、むしろ好きだが、いままで大好きだったファンタジー小説をたくさん読んできたので(ダレン・シャンとか、ミッドナイトスクールなんとかとか、ハリーポッター)、正直腐食気味だった。

でもこの作品は違った。最初から違った。どう違うかというと、冒頭でくさった死体(ならず者。その章のヒロインが討伐した。)を引きずりながら、女剣士(美しくないことが作中で執拗に描写された。)、その従者、そして神父とハントという男が歩いていて、うじがわいた男を捨てるか、持って帰るかで議論していた。

話が進んでも、そこにはきれいなヨーロッパ的ファンタジーな世界観は一切なく、貧困と暴力と恐怖が支配する世界で、ユニコーンもでないし、魔法を使うお姫様もでない。

心優しい若者は、殺され、悪人は討伐されるかというと生き残っている。

非常に恐ろしかったし、まさかファンタジーで人が(悪役でない人が悪役でない人を)拷問したりするとは思わなかったからショックだった。

それだけだったら読むのを止めたかもしれない。正直やめようと思ったこともあった。

でも、生々しい血と戦争の臭いのなかに、今まで読んだことがないほど緻密な人間の描写があった。

インターネットの感想の中には、海外のファンの中に、よく、「ただゲーム・オブ・スローンズシリーズとその原作は、バイオレンス、性、そして予測不可能さという刺激と目新しさだけで売っている。大した価値はない」という人もいるが、私はそうは思わない。

なぜなら、この作品群は、大きなことをやってのけたからだ。それは、異文化と、人の営みと、人間の感情や欲求、すれ違い、そういったものを細やかに表現していて、それは今までのファンタジー作品でないがしろにされてきたことではないだろうか。

もちろんロード・オブ・ザ・リングの作者は、新しい架空の言語を作り、美しい世界観と魅力的なキャラクター、そしてエルフという今とてもメジャーになっている生き物を作った。ゲ

ゲゲゲの鬼太郎の水木しげる先生が、ぬらりひょんという妖怪の総大将を作ったように。ハリーポッターもしかりである。

が、いままでファンタジー小説作家や、その他のジャンルでもおざなりにされてきがちだった、「完璧な偶像ではなく、確固とした人間理解を」といったスタンスで、感情の操作よりも、より自然な感情移入によって作られたこの話が私はとてもすきだ。